杉山洋子料理工房
 


IACP logo
FOOD TALK

教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。



サンデーブランチ
photo

我が家は、日曜日、ゆっくりめに起きて、たまにはきっちりテーブル・セッティングをして、シャンパンをぬき、 ミモザをつくって、シャンパン・ブランチをするのが大好きである。
ふだんの朝食は茶粥だったり、ばたばたと各自が好きなものを勝手につくって食べたり、バゲットやマフィンをかじるだけのときもある。

子供達が小学校の高学年になるころから、日曜日の朝ごはんを課するようにもなって何年かは続いた。そもそもがクリスマスの朝、 やおら両親がゆっくりおきて朝ご飯をつくり、片付け、そしてようやくクリスマス・プレゼントを開けることができるのを、 いつの頃か子供達が待ちきれなくなって、息子と娘、二人して早起きし、冷蔵庫の中に入っているもので朝食を整え終わると、 親を起こしにきて、皆で朝食をはやばや済ませるようになったのが始まりだった。子供達がすぐにプレゼントをオープンし始めることができ、 ひと手間はやく、自分達の願望をかなえられるから。そして、だんだん彼らが大きくなるに従って、朝食のセッティングは年ごとに趣向をこらし、 買い物も前日にして、リッチな朝食となっていったのである。そして、それが、いまだに、クリスマスの我が家のトラディションとして続いている。 子供の時に朝食の用意を覚えた子供達は、もうすっかり大人になったが、その心意気は受け継いでいてくれてとてもうれしい。

はじめて、サンフランシスコに住み始めたとき、友人達がよく朝食に招待してくれたものである。人を食事に呼ぶのはたいてい夕食と思っていたので、 これはおどろきだった。アメリカ人は、まこと、ブランチパーティーが好きである。

私も朝ごはんのパーティーが大好きだ。家でするのみにあらず、シスコでは日曜日の朝はディムサムに行ったり、朝食の有名な店30分もかけて行ったり。

Sammamishに移ってきて10数年が経つが、大昔、Snoqualmie FallsのSalish LodgeのブランチにUWのクラスメート(友人の妹)が招待してくれたことがあった。 前日の夕食後、なにも食べてはだめとのおたっしがあった。その当時のSalish Lodgeのブランチはほんとうに素晴らしかった。 季節のありとあらゆるフルーツ、グレイン、マフィンからペーストリー、パンケーキ。そしてメープルシロップを滝のように、 ウエイトレスが手を高くかざしてパンケーキの上にかけてくれる。息をはっとつめて見とれたものだった。ベーコン、ソーセージ、 ハム、ホ−ムフライ、etc.、ブレックファーストのテーブルにつきものの食べ物がオンパレードだった。 食後に滝の前で撮った写真の幸せにはちきれそうなおなかをした写真がまだのこっている、学生時代のよき思い出である。

朝ごはんのクラスをするのも大すきで、その昔、このスノコルミーに元を得て作った会心のクラス・メニューは、写真を撮って、 生徒さんがリプリントに出すと、カメラ屋さんで『こんなすてきなブレックファーストどこで食べられるのですか?』と、聞かれたそうな。 こんな朝食を出してくれるところがあったら、私でも行きたい!
緑の木々に囲まれた我が家のサンデーブランチもすてたものではない。

photo

2005年7月






backnumber



トップへ戻る▲



© 2008 Hiroko Sugiyama Culinary Atelier. All Rights Reserved.