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教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。
輪島などへ行くと、駅からの通りにある漆器屋さんを覗いてみるだけで、抹茶の接待にあずかることが多い。
昨日、エベレットのキッチン&グルメストアーで、料理教室をしてきた。 また、いつものことだが、私の料理教室は材料にいとめをつけない。お茶もしかりで、昨日も一保堂のいい抹茶を使った。 はじめての人には特にいいグレートのお茶、おいしいお茶をお披露目するのに限る。 二十歳ちょっとの頃、お茶を習いはじめて、長いブランクがあったが、シアトルに来てお料理を教え始めて1年半後、 精神的貧血症になる感じがして(自分のもっているものを、すべて、人に与え、鮮血が失われて行くような感じ)、 裏千家の出張所の門戸をたたいたわけで、その後、1週間に一度、違うことを習うだけで、体中の細胞が生き生きしはじめ、 完全にこの精神的貧血症がなくなった。 以後、何年もいろいろな障害がありこそしたが、続けてこられたことも、そして茶懐石を勉強し、教え始めて足かけ7年というのも、 我ながらすごいと思う。20数年教えている西洋料理の方が実は私の専門。 懐石などは教えずに趣味にしていたほうがよかったと思うものの、ほかにだれも教えてくれないから、じゃあ、私が教えようと始めたのだが、 本当に物事をはじめると、どんどん深みにはまっていくものだ。 お茶によって生かされ、勉強心がわき、和をもっと知ることができ、生活がもっと楽しくなる、 そんな気がするので、また、とりわけ『在釜』を意識して、誰にでもお茶をいつでもふるまえる、そんな気持ちでいたい。 2008年2月
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