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杉山洋子料理工房
 


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FOOD TALK

教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。



ニューオリンズ

ニューオリンズ

photo 初めて行ったのは、33年も前、二度目は18年前、そして、今回で3回目。フレンチクゥーターに遠くないリバーウオークのすぐそばにとまったので、 部屋からはミシシッピ河のビューがすてき。4―5日、ホテルに缶詰になるコンフェランスなので、夜遅く着いた翌朝のクラスには、 たまたまサインアップしてなかったのが、ラッキー、フレンチマーケットの有名なベニエ(ドーナッツ)とチコリーコーヒーのカフェオレの朝食を食べに、 CAFE DE MONDEへ。photo大昔は、なにか、もっと小さなまるで屋台のような店だった気がするが、タララッタターというかんじの大きな吹き抜けのカフェ。 前日夕食は、午後10時すぎのガンボスープだけだったので、胃のほうが、『I am ready』といったかんじ。 フレッシュオレンジジュースに揚げたてのベニエ、たっぷり粉砂糖がかかって『まってましたー』一人前3個をぺろりと平らげてしまって、 あとだいじょうぶかなあ。コーヒーも『そう、そう、この味』、いたく満足で、昼からのセミナーに、がんばれそう。

第一日目のマスタークラスに、このコンフェランスにきた甲斐があったという願ってもないクラスに出くわしたのは、幸運。フレンチ、 イタリアン、特上は、あちこち、いっぱいいったけれど、今、わたしが習いたいと思うのは、ラスティックな田舎料理。 今日のゲストシェフは、ナポリから遠くないカンパネラ地方から、イタリアのTVにも、よく出ているそうな、そして、プレゼンターは、 イタリアに住んでても、彼女の名声は、すごいとフローレンス在の友人でもある料理の先生、ジュディウイッツが耳打ちしてくれた、CARLA CAPALBO、 スライド写真も丁寧なレクチャー。デモンストレーションで、セモリナ粉30%ソフト小麦粉70%の割合で、卵は、加えないパスタの二通りの作り方を習う。 そして、ソースは、フレッシュトマトソース(これも目からうろこの秘密のイングリーディアント、だれもがあっとおどろき、納得の)と 10時間ほどもかけてつくる濃くのあるトマトソース。チーズは、もっと濃くのあるロマノなどがあうそうな。 まるで、日本でも、田舎の方へ行くとうどんやほうとうとかがあって、どの国もそれぞれの特色のある麺をつくるものだ。 どちらもとってもおいしくて、帰ったら作ってみるぞーと、いう幸せ至極の気分。こんなイタリアの山の中の奥へ分け入った田舎のパスタ、 ローカル色いっぱい、そんなところへ、きっと近いうちにでかけるだろうなと、確信している。

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photo 夕方からリバーウオークで、ニューオリンズきっての数々のレストランがアペタイツワーをだすキックオフパーティーのあと、 ディナーは毎コンフェランス、バンクーバーから世界一の賞をもらったのフッドスタイリストのネーサンフォング主催のディナーだ。 フレンチクゥオーターにあるレストラン、AUGUSTのペンタハウスを借り切ってのディナー。友人達、セレブをいれて20人ほど集まって、 すばらしいディナー。会話もはずみ、夢のような時間をすごす。まるで、すばらしいシンフォニーやオペラに酔いしれるように、食のアートに酔いしれる。

photo 翌日、ルームメイトのタイ料理の先生がTVでおなじみのEMERILやMARTIN YANのCOOKING TRUSTの集まりに行っている間、私は、自分ひとりで、食の探検に。 どうしても、雑誌にのっていた写真に惹き付けられて、『grilled artichokes』を食べに、タクシーを飛ばす。 とってもすてきなレストラン、バーカウンターで、また、すぐそばにバンドが、ジャズをかきならす、 心地よい、場所をみつけて、グラスシャンペインとお目当てのアーティチョークを注文、まあ、おもったほどのお味でもないが、 大好きなグリルドアーティチョークを楽しむ。

photo帰りには、『Preservation Hall』のジャズを、と、いってみるが、 この日はプライベートパーティーがあって入れなかった。帰るまでに自由になる日は、ないから、残念。 ところが、帰る前日のファーマーズマーケットでのディナーパーティーを早々に切り上げて友人二人を案内して、聞きにいくことができたのは、上々。 メンバーも入れ替わっているが、小さな部屋での彼らのジャズには、そのレトロな空間も音楽も心がなごむ。 サンフランシスコに住んでいた時は、夏のコンサート、スターングローブに毎年のように、このPreservation Hallのバンドがきていたものだが、 やはり、彼らのジャズをきくのは、おしあい、へしあい、ニューオリンズの狭い彼らのねじろできくのが、その雰囲気をもっとも楽しめていいと思う。

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Crawfish(ザリガニ)ベイク ジャンバラヤ 音楽に合わせ鉄製の
洗洗濯板を小さな泡立器でかき鳴らす

今回、わたしが会いたかったのは、イギリスからRaymond Blancだった。同じ時間帯、ニュージーランドからのLoraine Jacobsのプレゼンテーションもあって、 こちらには、行けなかったのが、申し訳ないけれど、ロンドン在住のインドネシア料理の大家、Sri Owen夫妻にほぼ10年ほど前になるが、 ウエールズからアイルランドまでの旅に娘の高校卒業祝いで,4週間ほど、ヨーロッパにいった時、連れていってもらったのだが、 彼の名前が何度でただろう、旅の帰りに,オックスフォードにある彼のビストロ、petit balncに寄っただけだったが、 彼の城、ロンドン郊外のMANOR HOUSEには、本がでて数年前からよく話にでる、『死ぬまでに行きたい1000の場所』というのに、 (多分、私の年齢だと、100の場所ぐらいかも)絶対入る。ロンドンのドーチェスターに泊って、つづいてMANOR HOUSE に行くのも、実現させなくっちゃ。

フードエクスポでは、今年最大の発見。ジップロックが1quartサイズと1gallonサイズの二種類の大きさの袋に空気抜き穴をとりつけ、 ハンドバッキュムをつくったこと。寛大にも会場では、ひとりふたつも試供品をくれたこと。塩じゃけなどをつくっては、 我が家では、バッキュムパックは、必需品なので、さっそく、家に帰って主人にみせると、すぐ試してみる。 簡単にできるので、これは、優れもので、皆様におすすめです。まだ、市販はしていないかも、でも、時のもんだいです。

photo このコンフェランスでは、毎年、世界中から食の友が集まる。フランス、イタリア、スウェーデン、ノールウエー、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、 メキシコ、アメリカ各地から親しい顔ぶれ、先にプロバンス料理のクラスをしていただいたニト カルピタ夫妻ともまた楽しい時間を共有する。 地元シアトルからもジョン ローリー、パイクプレースクックブックでおなじみのブレイダン ジョンソン、 シンシア ニムとか、 マリリン タウゼント等々。いろいろなセミナー、ワークショップに参加しては、世界各地のトレンドや、新しいことを勉強する。そして、互いに切磋琢磨し、刺激になる。

COOK BOOK AWARDは、まさに、食のアカデミー賞といったおももちで、進行もそれと同じ。ドレスに着替えて、その華やかなこと。皆が高揚する。 地元の著者がアメリカンカテゴリーで賞をとった。The Pastry Queen Christmas: Big-Hearted Holiday Entertaining, Texas_Authors: Rebecca Rather, Alison Oresman_Editor: Julie Bennett_Publisher: Ten Speed Press。 昨年の12月に出来上がったばかりの本をアリソンからみせてもらって、とてもいいねえと賛辞をおくったのだった。おめでとう!

私も23年間も料理を教え続けたそのレセピーの数々をそろそろどうにでもして、まとめあげなくっちゃと思うきっかけにもなった。 この夏の課題としよう。

最後の日に、午後のクラスをさぼって、ルームメイトのプラニーと町にでかける。ニューオリンズは、ねっから陽気というか、 町中では、結婚式のあと、ブラスバンドとマーチしているのや、コンフェランスと同時に海賊のコンベンションとかが あって、いたるところに、海賊に紛したコスプレに出会う。彼らと対峙すると、まるで、ディズニーの映画の中にいるようだ。 まだまだハリケーンカトリーヌの影響が残っている町並みだが、みんなが訪れるようにして、その復興を応援したい。

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2008年4月




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