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教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。 ![]() ![]() 隣の州なので、ときたま訪れることもあるが、12年ぶりにポートランドでIACPのコンフェランスが開催された。 1998年の時は、日本は石川県珠洲のさか本さんに来ていただいて、SOBA WORK SHOPをさせてもらった。たくさんの応募からコンフェランスのスピーカーになるのは倍率にして10倍。 それも世界のwho's whoの錚々たるメンバーの中から撰ばれるのだから幸運にめぐまれないとできない。 そしてコンフェランス中、コンベンションセンターを走り回っていた感が強かったが、今回は応募もせず じっくり、ゆっくりした気分で参加することができた。 この12年間で、ポートランドの発展ぶりには目をみはるものがある。ことに食に関しては。シアトルよりいい! とおもわれるお気に入りのレストランや店がいくつかできたし、昨年のデンバーでのワークショップに、 ポートランドは「Nostrana」のシェフが教えにきていて、それがすばらしく、いつか是非とも行きたいと思っていた。 Nostranaにはオフィシャルなパーティーと友人主催のディナーに2日連続して行くことができた。想像以上にすばらしく、おすすめだ。 シアトルから車できている上に、GPSも心強く、自在に目的地に着けるのはありがたい。 私がいつも楽しみにしているのは、プレコンフェランスのツワー。今回は1日は「BIKE & BITE」というのに参加。午後からのツワーだったので、その日の早朝、シアトルを出て、3時間15分ぐらいで ホテルにチェックイン。携えてきたおにぎりを部屋でお茶とともに、腹ごしらえ。いさましく、かといって、 そんなにバイスクルライダーでもない出で立ちで、ロビーに集合。すると、スイスで御世話になった顔見知りも見え、全員で16名ぐらい。 マイクロバスで、サイクルショップに移動、銘々自転車をえらび、ヘルメットをつけて、いざ出発。 5分もしないうちに最初のストップで、なにやらテースティングと思ったのが、すばらしいランチをふるまわれる。 えっ!そんなにお腹がすいていない!と、思いきや、やはり食のプロともなると、味見しないではいられなくて、つぎつぎ ご馳走になる。おもしろかったのは、パエリア鍋にパエリア風にただ、アルボリオライスのかわりにマカロニをつかっていて、とても美味。 まさしく、コンフォートフード。このレストラン、是非、プライベートで、また来たい! また、バイクに乗って出発だが、またまた、5−6分もすると、Grand central bakery, パン工場の見学のあと、 サンドイッチ、パイとコーヒーが用意されている。とても、なにも入らない。次はメキシカン。 えーっ! この町で一番のタコスがあるという。ナチョもサルサもガカモリもしかと味見する、お腹がすいていたら、 いかほどおいしくいただけるだろうかと思いながら。 また、次もあっと言う間の目的地に到着で、塩とチョコレートと花のお店。店の前のテラスでプロセコをふるまわれる。 ヒマラヤの岩塩とそれをけずるシャープナーを発見。(たまたま翌日にもこの店にきたので購入することができた)。 花がいっぱいの店内。二階の倉庫に行くと、なんと200種類の塩が世界各地から。Bellevue に出来たJohn Howeyのステーキハウスでも、ハワイの火山の塩とか、3種類は用意しているから、だんだん このごろのトレンドになっている。
次は、イタリアからの石釜でのWOOD BURNING OVENだけの料理をだすレストラン、キッチンをみせてもらったが、本当にクックストーブがない!のだ。 素朴な原始的な調理法、味がぐーんとまるで、キャンプファイヤー料理という私にとっては、おおいに大好きな調理法で、 それもオーブンで味も深まるからこういう発想でやりだしたシェフに敬服、また、後ろ庭には、コミュニティー・ベジタブルガーデンを最初に提唱して、 市民にオーガニックの手作り野菜を作る場を提供している。
つぎは、ポートランドのレストラン・オブ・ザ・イヤーに輝いた新進のレストランで、デザートとコーヒー。 この日はルーバーブ・ソースかけパンナコッタ(写真トップ)。このサーブの仕方といい、極上デザート! 淡やかなソースの感触のよさ、ぜひ、真似してつくってみたい!とおもわせる。そのあと、隣のコーヒー・ロースターショップ。 みんながコーヒーをテースティングしている間に、その隣のお店へ。結構仲間がいる。 いちぢくの本を買う。今日日、AMAZON.COMでいくらでも、サーチすると安く手にいれることができるが、そういうことをするのが 面倒な世代なので、見つけたときに、買う主義だ。これも、翌日にしっかり購入。 最後は、オレゴンビアーのマイクロブルーワリーに。かりに隣の州の町であっても、やはり、ご当地の食のプロがお膳立てしてくれるこういう旅は、 すてがたい。地元の本当においしいベーカリー、レストランをいくつか新しく知るだけでも、うれしい限り。このBIKE & BITE TOUR、是非、我が料理工房の生徒さんたちとまた来たい。おなかをたっぷりすかせて! IACPでもベストフレンドが、パリでのコンフェランスがアイルランドの火山噴火で中止になったからと、 サンタバーバラから飛んで来てくれたのがうれしく、また、彼女のバリ島の別荘の主寝室家屋が完成したという写真を見せてくれ、 そのすばらしさに感嘆。 ポートランドが産んだ天才料理人のJames Beardをたどるウオーキングツアー、(一度、土曜日のFarmers marketにきてみたいものだが)、 そのツワーには、ロスのアカデミーアワードナイトのディナーをケータリングするパワフルな友人もきていたが、そのあと、 ポートランド名物となったFood mobile courtにいく。町のど真ん中の公園に、Bon Apetite にものったハノイチキンの屋台が他のと並んで出ている。 バンクーバーからの友人達とそれを試食するが、キックオフディナーのときも、でていたのだが、はじめて、いただく。 絶品!あっけにとられるぐらいおいしい。
心に残ったワークショップは、多々あるが、Peter Reinhertのパンのマスター・クラスは、昨年もよかったが(毎回テーマがかわる)、今年は、ライブレッド。クラスのあとで、peter にあのブレッドは、実においしい!というと、『Hiroko、是非、余分に作ったのがあるから、ひとつおみやげにもってかえっていいよ』と言われ、うれしく大きなローフをいただいて帰ってきた。 リーマンショックのあと、あの素晴らしい雑誌、GOURMETが廃刊になり、でもそのチーフエディター(IRON CHEF AMERICAのクリティックでもTVでおなじみの)Ruth Reichlの新しいJOURNEYを聞いたり、ワークショップにいったり。あのJULIA CHILDのエピソードを今なお伝えてくれる往年の名エディターのワークショップもあの映画がでたあと再びJULIA CHILD ブームが起こり、人々の関心は強い。 ポートランドの帰りは、シアトルまでプロバンスの友人夫妻を乗せて、といっても、ご主人に運転してもらってラクチン帰還。
2010年4月
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