杉山洋子料理工房
 


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FOOD TALK

教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。



ハンクーバー島グルメ旅


いつだったか、バンクーバーの食のプロフェッショナル達、レストラン&ホテルからグルメ旅を企画する会社やワイナリー、 食品プロダクト、メディア関係等等がこぞってブースを設け、プレゼンテーションをするという楽しい会に招かれたことがあった。 会場はシアトルで、しかもホームポートにしているSHILSHOLE BAY MARINAのパーティー・ルームであった。 そこで、まっさきに私のアンテナにひっかかったのが、バンクーバー島のグルメ旅行を企画するパンフレット。 宿泊はどれも5つ星のオーベルジュを泊まり渡り、地元の名産(バルサミコ・ビネガーの製造元やらチーズを作るアルティザンな土等) みどころへ連れていってくれるというもの。

それがヒントとなり、翌年、バンクーバーからはじめて、自分で、そのなかの抜粋、3泊4日をプランして、友人夫妻を連れていった。 だいだい旅で4つ星ぐらいのホテルが大好きだと前にも書いたことがあるが、ヨーロッパ調のバンクーバーでの常宿もそんな感じ。
夕食は、近年、アイアンシェフのTVプログラムで、鉄人をまかしてしまったシェフのレストランで。いつ行ってもメニューがすばらしく、 そのお味には堪能させられるが、この旅では、第一夜で、お客様もそのすばらしさに喜ばれた。 ことに夜の10時ごろ、ちょうどこれからデザートを注文しようかというとき、シェフが我がテーブルに現れ、 デザート・メニューに載っているデザートの全種類を「on the house」で持ってきてくれたのだった (今だったら、糖尿病を心配して、せいぜい一つ注文し、ほんの一口デザートを口にして大満足だけれど)。 あっちを食べ、こっちを食べと、皆で次々プレートをまわし、その上、アイスワインまでごちそうになる。 友人に言わせると、われわれの周りのテーブルはとても羨ましそうにみていたとのことだった。

pic翌朝、フェリーでナナイモに渡り、そこから島を斜め横断、車で3時間ほどのトフィーノは「Wickaninnish Inn」に到着。 部屋からは、Juan de Fuka太平洋が松の林ごしに見える。ディナーは前夜がすばらしすぎたので、いくらグルメ・ホテルといっても、 少し興ざめだった気がする。
今回は、リゾートでもレストランがない!のが、幸いしたのか、町へ出るチャンスができ、 レストラン選び。「SHELTER」というシーフードが良いというのに決め、外観もよく中に入っても盛況。 バーカウンターで居心地よく、そこでディナーも食べちゃおうと。メニューをみてもごきげんだし、味もよく「めっけもの」だった。 前回は、堂々と太平洋から押し寄せる波をその大きな砂浜の雄大な景色にみとれ、もちろんブレックファーストもホテルだし、 どの町も1泊づつの旅は、町中をゆっくり探検する暇もないから、自然だけを楽しんだ感じだったが、 シーサイドの町中を今回は、翌日も楽しみにいくことができた。

もともとは、トフィーノから船が出ていて、岩場のホットスプリング(温泉)ツワーに行きたかったのだけれど、 6時間はかかるというのであきらめた。本来なら船を持っているのだから、シアトルから何日かかけて、 船でそのめざす温泉に行きたいのだ。夏場、気候のいい時に行けたらなあと、地図でHot spring caveの位置を確認。

ferry翌日、トフィーノからもと来た道を戻り、ソールト・スプリング島へフェリーで渡る。 前回のグルメ旅行では、やはりこの島の一番高いお宿、「Hasting House」に泊まったが、今回は家を出る前日に予約できた、この島で一番大きい湖のそばのコテージにゆっくり三泊し、この島を楽しむことにした。もちろん、キッチンが付いているので、 好きなときに料理もできる。一日中、レイクを眺めながら、のんびりと過ごす三日間。 食事はデッキでしたり、とれとれの蟹を買ってきて、戸外でおおきなポット(鍋)に湯をわかして、 その茹でたてをしょうがポン酢で食べたり。本当にフレッシュで、生き返る心地がする。
主人は、レイクのデッキまで降りていって、釣り糸をたらすが、NO CATCH!
パンフレットには、ニジマスからバス、いっぱい釣れるとあるのだが、我々は、それに釣られたのかな。

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  コテージ 部屋でのんびりと過ごす
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地元のロッククラブ 桟橋にて フェリーで

土曜日の午前中は、この島のアーティストがその作品を展示している町のファーマーズ・マーケットへ。 展示ブースの続きに、新鮮な野菜類やフルーツ、チーズ、パン、ペーストリーと、いろいろ売っていて見るのも楽しい。 この島にきて、最初の晩はマリーナを見下ろす「THE OYESTER CATCHER」でシーフードを食べるが、 やはり前日のトフィーノでのディナーの方がまさる。

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地元アーティストのブース ファーマーズ・マーケット 新鮮な地元のお野菜

二晩目はコテージで、蟹を茹でたもの、島のワイナリーで買ってきたタプナードにクラッカーのアペタイツアーや、 ファーマーズ・マーケットで仕入れてきたもの、家から持ってきたものなどに手を加えて夕食。 やはり、外でばかり食べていると胃が疲れるので、口に合うものを料理できるのはほっとする。 ちなみに、お昼は釜揚げうどんをつくったり、そばを茹でたり、あっさりしたもので過ごせるのはいい。 家を出かける前の荷造りに、たった1時間半ほどしかないのに、家人がまだ寝ている早朝、 あれやこれやと結構抜かりなく持ってきたものだった。 短時間で用意周到な荷造りをやってのけたのだと我ながら感心。 3泊4日のここでのコテージ生活に不足なのは、はじめ用意していて、出かける前におにぎりをつくったときに使って入れ忘れた塩だけ。 でも、マーケットで同じ種類のものを調達できたので、問題なし。 これも出張で、料理を教えにいくことが度々あり、あれやこれやと道具類をそろえる能力が鍛えられているのだ。 一種の職業技というか得というものか。

荷造りと言えば旅行中、必ず持っていくのが小さな魔法瓶。 フランスでレンタカーをして一日中走っていたりするときも、朝出かける前に、ティーバッグだけれど、緑茶をいれて持って出る。家族旅行の時は、コーヒー用のと二種類。そして、今回のように腰を据えて何日か居る場合は、 毎日家で使っている鉄瓶にほんとうにおいしいお茶も持参。朝起きて一服、午前中にも一服、昼食後も一服、 午後も一服、夕食後も一服と、一日何回、お茶を飲むだろうか。 NYから帰ってきていた娘は、休暇中でも次の建築の資格試験勉強ものんびりするかわたわら、 私たちが長い昼寝をしているすきにできたりとかいっていた。

最後の夜は、さて、どこで夕食をするか。連休だったので、結構どこのレストランも込んでいて予約がないと入れないが、 行き当たりばったりだが、メニューを見て、これはいけるかもと、タパメニューのあるビストロを選んだら、セッティングも上々、 メニューのアントレなどもよく、家族も喜んだ。20数年、西洋料理を教えてきたので、メニューを読むだけで、 そのレストランの力量までをも読み取れることができる。かくして、今回は、結構カジュアルぽいがとても満足できる島のグルメ旅だった。 グループを引き連れてのワイワイおもしろ旅もいいが、プライベートの家族旅行はとっても気が休まる。旅を終えて帰ってくると、すでに9月になっていた。

そうそう、バンクーバーのグルメ旅の日程には、ビクトリアの西、車で45分のところにある、押しも圧されぬ「SOOKE HARBOR HOUSE INN」が入っている。今じゃINNではなくてHOTELとなっているが、IACPを通じての友人夫妻の経営する宿だ。 よくホテルランキングでは、いろいろな本でその種のカテゴリーでは、カナダでも上位3位に入っている。 料理の生徒さん達にもお教えすると、いってよかった!といわれる。もう何度もいったので、(行くたびにディナーのご招待にあずかるが)
ここのところ行っていないが、おすすめです。
あと、もう1軒だけいっていないところがある。次回の楽しみにとっておこう。

2008年9月




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