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教室でお料理を教えたり、世界の「食」を求めて旅をしたり、 また日常生活の中から役に立つアイデア、新しい発見、感激など、「食」に関するエッセイをお届けします。
もうかれこれ14年ほど前のことだが、プロバンスは、サンレミドプロバンスの友人の経営するお宿にいったとき、ここの水の良さに驚愕した。 2、3日すると、シャワーにはいっても髪がつやつやし出す。なんと地下950メートルほど掘ったという。 最初に水の層があって、まだもっと深く堀進んであてた水の層なのだそうだ。ミネラル分たっぷりのいい水。この水にひかれて、ここには8回も通った、 ということは平均すると、1年半ちょっとに一度の割で行っているということかな。プロバンスの土地、風物、食べ物、歴史といろいろ理由はあるだろうが、 ここの水、そしてオリーブから作った石けんに惹かれたといって間違いない。 ここでは、ディナーのテーブルで『お水はいかがなさいますか』っと聞かれると、この地方でも特別有名なワイン、 CHATEAU NEUF DE POPEをもじって『CHATEAU NEUF DE POMP、シルブプレ』(井戸から汲み上げた水を)なんてシャレて言ったりして、 みんなで大笑いする。要するにわざわざミネラルウオーターや、ガスいり(炭酸水)を注文しないだけのこと。 日本の能登にも私の行きつけのお宿には祠があって、そのお地蔵様の横にいつもこんこんと涌いでる泉がある。 芹がまわりに生えている。ここのお水がおいしく、いつもプロバンスを思い出させる。 ここシアトルでも、かれこれ36年も前、ワシントン大学に短期留学したことがあるが、そのとき、神戸の姉妹都市の関係で、 それより以前からの交換留学生の友人のお宅にホームステイさせてもらったのだったが、
そのお宅にはプールがあって、なんと『近くに涌きいでる泉があったので、プールを作ったのよ』、と言われるだけあって、 このプールで泳いだときの感銘は、形こそ四角いコンクリ−トとタイルでできたプールだが、目をつぶると、まさに森の奥の泉で泳いでいる、
ディズニーの世界だった。 それにしても、いつか、エバレットからそんなに遠くないプライベートな島にミニマリズムを徹底した庵を建てようと夢見ているところだが (2年ほど前に、この島のロットを2軒分かったのだ)、この島には6つの井戸と、あとは、海水を浄化して真水にかえる装置があるのだが、 一晩不動産やさんの家に泊めてもらったときに入ったシャワーの水は、石けんをつかっても泡がたたない、まるで硬水。 キャビンが出来たあかつきには、行く度にリンウッドから水を汲んで、飲み水は持っていかないといけないなーと。 もちろんヨットに行く時も、この飲み水は、欠かせない。船用は1ガロン入りが最適。
前々からこのお水のことは、いろいろな人達から聞いていたのだが、実際、このお水を汲める場所まで連れて行ってくださった お茶のクラスメートにいまも感謝でいっぱいだ。 2008年6月
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