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FOOD TALK

テーブルウェア・フェスティバル

 

寒ーい関東の空っ風がふきすさぶ2月はじめ、東京ドームで開催された「TABLEWARE FESTIVAL」に行って来た。 全国津々浦々から集まった食の器、漆の業者による展示をはじめ、テーブル・セッティングのコンテスト、また、会場では その道のプロ達のデモンストレーションなども盛りだくさんで、一日、足が棒のようになっても、何とも楽しい展示会ではある。

 

時間があまりない海外からの旅行者にとって、こんな便利なことはあるまい。電車、汽車を乗り継いで行かなければ行けないような全国各地から、 陶芸家、漆屋さん等々がブースを出していて、はっとするような新しいものの発見があったり、欲しかったものがすぐその場で見つかったりする。 直接業者が店を出しているので、普通の店やギャラリーで出しているよりお安く買えるのも魅力だろう。 また、作家に直に『これこれこういうものが欲しい』と注文もできるので助かる。

 

さらに、日本のものだけじゃなく、ヨーロッパやアジアのテーブル・セッティングなどディスプレイしていて、興味は尽きない。果ては日本政府の迎賓館で使用しているテーブルウエアなども展示してあって、「フム、フム、各国首脳、ロイヤルファミリーにお出ししているのはこういうお皿等等なのか」と、 その上にのった料理を想像してみるのも楽しい。

 

私の見つけた物は10年以上前に神戸の友人からプレゼントされたちょっと大きめの漆のプレースマットと同じもの。エンドテーブル用に、 ちょっとあらたまった時に、キッチンアイランドで、と、頻繁に使っていたので、角も痛んできていた。京都のうるしの幸三郎でも同じようなものを売っているが、 色もうるしもちょっと気に入らないなあと思っていたところ、まことにしっとりとした塗りのもので、色も気に入り2枚買った。先に大阪のデパートで、 本当に私の持っているのといっしょのものを見つけていたのであったが、この業者のもまことに感じがいい。お値段もお安くしてくれ、 さらに、宅急便で、送料もサービスで送ってくれたのだった。

海外からの旅行者にとって、軽いものはとても重宝。


和紙にふき漆を塗って、金、銀、真鍮で、さっとデザインの線を描いただけのコースター。プレースマットもあって、とても感じよかったのだけれど、 お値段がよすぎて、コースターで満足としよう。

 

他に、秋田から鋳鉄でできたてんぷら鍋、ずいぶん昔、それと同じ砂鉄からできたすきやき鍋を買って重いけれども、アメリカまでもって帰ってきたものがある。 これで作るすきやきはもちろんのこと、ステーキを焼くととてつもなくおいしい。ふつうのフライパンで焼く肉の味とは、比べるべくもない。 注文して、もちろん(これも送料サービス)送ってもらったのだけれど、茶懐石用の食材や、器類を持って帰るので精一杯だったので、 これはいつか荷物の運び手がある時に、持って帰るとしよう。

 

よく行く丹波だが、会場の立杭焼きの若手作家に八寸皿を注文した。のどかな田園風景によく見るとかえるの線描がある。苗の薄緑と粉引きの白の軸なのが、春の焼き物皿にまことによさそうで、出来上がるのがたのしみである。 写真を移し損ねたのは、残念だ。 もし1カ月ほどできるのなら、5月、6月の茶懐石に使える。この焼き物皿を中心に献立を考えてみよう。


また機会があったら、このフェスティバルに行ってみたい。

 

2006年2月

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