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FOOD TALK

きゅうり

 

7月の終わりに今年2回めのBBQパーティーをした。大勢のお客様なので、前日、買い出しに行って、即、先に作っておいたらいいものをどんどん作りはじめる。 真っ先に作りはじめるのは、シンプルなポテトサラダ。じゃがいもときゅうりを入れるだけ。でも、今年のは違った! なぜなら、我が家で作った採れ採れのきゅうりを入れたのだ。 きゅうりもみをしてじゃがいもに入れるだけなのだが、ポテトのおいしさを引き出すのにはじゃがいもを前日に蒸して……と。

 

それにしても、採れ採れきゅうりがこんなにおいしいものだったとは! 「瑞々しい」という表現があるが、こういうときに使うのにぴったしなのだ。 たった二苗、ナーサリーから買ってきて、つるが這いやすいように、いかだの何て呼ぶんだろう、ばらなどにも立てかける垣を添えて。


我が家のまわりは、なぜがグリーンの木々でうっそうとしだしたので、芝生は苔庭にかわり、なかなか日当りのいい場所がみつからない。それでも 午前中にしっかり太陽の当たるコーナーに苗を植えたら、すくすくと育ち、毎日、水をやるのが楽しく、きれいな黄色の花をいっぱいつけだした。 そのうち、花の根元に軸ほどのきゅうりが形造られて伸びてきている。 2~3日、留守をしていたら、あっと言う間に立派なきゅうりになっている。もちろん日本種のきゅうりであることは、いうまでもない。

 

このポテトサラダのために2本収穫してから、今日で4日め、新しいのが3本できつつある。ひとつは、明日、明後日にでも採れるかな。 小さいのはコーニションにしてもいいし、花きゅうりとしてもろみといっしょに出しても、おいしい酒のあてになる。もちろん自家製の糠漬けは、とびっきりおいしいだろう。

 

つい最近、「暮らしの手帖」にのっていたのだが、なすの苗をひとつベランダで育てたら、一夏中、少人数の家族で食べるのにちょうどいい具合になったと、いう記事を読んだ。 本当にそう、簡単に役にたつ野菜がちょっとのスペースでできるのだから、もちろん、オーガニック、暮らしに潤いができる。

 

そういえば、母に劣らず料理のすきな叔母の家では、よく採れ採れのなすを料理してくれたことが思い出される。

 

2006年7月

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